コラム／column
保育園
保育園の夏休み期間はいつ？仕事を休めない場合の対処法もご紹介！
保育園の夏休みの有無や期間について、疑問や不安を感じていませんか。保育園は、保護者の就労などを理由に家庭での保育が困難な子どもを預かる施設のため、基本的に学校のような長期の夏休みはありません。
本記事を読めば、保育園の夏休みの実態や、お盆期間の「希望保育」の仕組み、利用する際の注意点について理解できます。
保育園に夏休みはない？幼稚園との根本的な違い
多くの認可保育園には、幼稚園のような長期間の夏休みは設けられていません。これは、保育園と幼稚園の役割の違いに基づいています。
ここからは、保育園が休みになる具体的な期間について解説します。
1. 「保育」を目的とする保育園
保育園は、児童福祉法に基づく「児童福祉施設」です。保育園は、保護者の就労や病気などの理由により、家庭で保育ができない子どもを預かる施設です。
そのため、保護者が仕事をしている平日はもちろん、土曜日も開園している園が多く、夏休みや冬休みといった長期休暇も原則としてありません。保護者の生活を支えるというセーフティーネットの役割を担っているため、年間を通して開園しているのが基本です。
なお、認可保育園に入園する条件については、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事：認可保育園に入園する条件とは？申し込みの時期や必要な書類、入園しやすい時期をご紹介！ | 協同プレス
2. 「教育」を目的とする幼稚園
幼稚園は学校教育法に基づく「学校」です。幼稚園は、満3歳から小学校入学前の子どもに適切な環境を与え、心身の発達を助長する「教育」を行う施設です。
学校の一種であるため、小学校や中学校と同様に、法律（学校教育法施行規則）によって学年や学期、夏季・冬季・春季休業日が定められています。そのため、幼稚園には通常1ヶ月以上にわたる長い夏休みが設けられています。
保育園が実質的に休みになる2つの期間
保育園には原則として長期の夏休みはありませんが、多くの園で実質的なお休みとなる期間が存在します。「お盆」と「年末年始」は多くの企業が休みになるため、登園する子どもの数が大幅に減少し、実質的な休園状態となるのが一般的です。
ここからは、保育園のお盆期間に関する注意点について解説しましょう。
1. お盆期間の希望保育
多くの企業がお盆休みに入る8月中旬頃は、保育園も「希望保育（または特別保育）」期間を設けるのが一般的です。これは「家庭で保育が可能な方はご協力ください」という形で、登園希望の有無を事前に確認するものです。
期間中は、登園する子どもの人数が少ないため、複数のクラスが合同で保育を行ったり、給食がお休みになったりする場合があります。あくまで希望制であり、仕事などで保育が必要な場合は通常通り預かってもらえます。
関連記事：保育園のお昼寝時間は必要なの？メリット・デメリットや最適な時間を年齢別にご紹介！ | 協同プレス
2. 年末年始の閉園期間
お盆期間とは異なり、年末年始は完全に閉園となる保育園がほとんどです。一般的には12月29日から1月3日頃までを休園日としている園が多く、この期間は職員も一斉に休暇を取ります。
これは、多くの企業や官公庁の休業によって保育の必要性も大幅に低下するため、保育士の休暇を確保する目的で行われます。休園期間は自治体や園の方針によって異なるため、事前にお知らせなどで正確な日程を確認することが大切です。
保育園のお盆期間（希望保育）に関する3つの注意点
お盆期間中に設けられる「希望保育」を利用する際は、いくつか注意すべき点があります。普段通りの保育とは異なる対応になる場合が多いため、事前に内容をしっかり確認し、スムーズに利用できるよう準備しておきましょう。
この章では、保育園のお盆期間における注意点について解説します。
1. 事前の申し込み手続き
希望保育を利用する際は、必ず事前の申し込みが必要です。保育園は、登園する子どもの人数を正確に把握し、それに基づいて保育士のシフトを組んだり、食材を発注したりします。
そのため、多くの園では希望保育期間の1ヶ月ほど前に、利用希望日の有無を確認するお便りや申し込み書が配布されます。提出期限を過ぎてしまうと、原則として受け付けてもらえない場合があるため、忘れずに手続きを行いましょう。
2. 保育料の取り扱い
希望保育期間中に子どもを休ませた場合でも、保育料は基本的に変わりません。認可保育園の保育料は月額で定められており、登園日数によって日割り計算はされないのが一般的です。
なぜなら、子どもが登園していなくても、保育園では施設や職員を維持するために固定費が発生しているからです。ただし、自治体や園によっては独自の減免制度を設けている場合もあるため、気になる方は一度確認してみるのがおすすめです。
3. 給食の有無と持ち物
希望保育期間中は、登園する子どもの人数が少ないため、給食の提供が停止される日があります。この場合、お弁当を持参する必要があるため、園からの案内に注意してください。
また、職員の体制も通常より少なくなるため、保育内容が通常とは異なる場合があります。合同保育になるケースが多く、年齢の違う子たちと一緒に過ごすため、子どもが安心して過ごせるような配慮も必要になるでしょう。
保育園の夏休み期間中に仕事を休めない場合の3つの対処法
お盆期間中、保育園が希望保育になり、園によっては預かりを縮小するところもあります。そのような時に備えて、仕事を休めない方は保育園以外の預け先やサポートを事前に検討しておくと安心です。
預け先の候補を３つ紹介します。
1. 祖父母や親戚への依頼
まず考えられるのが、祖父母や兄弟姉妹といった親戚に預かってもらう方法です。気心の知れた身内に預けられれば、保護者も子どもも安心して過ごせるでしょう。
お盆は帰省などで親戚が集まる機会も多いため、協力をお願いしやすいタイミングかもしれません。ただし、相手の都合や健康状態も考慮し、早めに相談しておくことが大切です。
2. ファミリー・サポート・センターの利用
各市区町村が運営する「ファミリー・サポート・センター」も頼りになる存在です。これは、子育ての援助を受けたい人（依頼会員）と、援助を行いたい人（提供会員）を結びつける会員制の相互援助活動です。
保育園への送迎や、一時的な預かりなどを依頼できます。利用するには事前の会員登録が必要なため、いざという時に備えて早めに登録を済ませておくと良いでしょう。
利用料金も比較的安価な点が魅力です。
参考：こども家庭庁「ファミリー・サポート・センターのご案内」
3. ベビーシッターの利用
より柔軟な対応を求めるなら、民間のベビーシッターサービスを利用するのも1つの方法です。自宅でのシッティングはもちろん、習い事への送迎など、個別のニーズにも細かく対応可能です。
最近では、オンラインで簡単に予約できるサービスも増えています。ただし、費用は比較的高額になる傾向があるため、利用時間や頻度をよく検討してから利用しましょう。
信頼できるシッターを見つけるためにも、事前に面談や情報収集をしっかり行うのが重要です。
入園・入学グッズの購入に「キッカフォーマザー」がおすすめな理由
「Kikka for mother【キッカフォーマザー】」は、教材製作会社が運営しているブランドです。スタッフがママになって感じた「こんな商品があったらいいのに」という思いを大切に、商品の企画・開発をおこなっているのが特徴です。
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保育園 夏休み 期間でよくある3つの質問
ここでは、保育園の夏休み期間に関して、保護者の方から多く寄せられる質問にお答えします。
質問1. 先生たちはいつお休みを取るのですか？
保育園の先生（保育士）たちは、子どもたちが登園しない年末年始や祝日に加え、お盆の希望保育期間中に交代で夏休みを取得するのが一般的です。希望保育期間は登園する子どもの数が減るため、通常より少ない人数の職員で対応できます。
その期間を利用して、先生たちは計画的に休暇を取っています。ただし、全員が一度に休むわけではなく、必要な職員数を確保した上でシフトを組んでいるため、保育の質が著しく低下するような事態はありません。
質問2. 希望保育を利用する人はどのくらいいますか？
希望保育の利用率は、地域や園の特性、その年の曜日の並びなどによって大きく異なります。都心部で共働きの家庭が多い園では利用率が高くなる傾向があり、一方で、祖父母との同居率が高い地域などでは利用率が低くなる場合もあります。
一般的には、普段の登園人数の半分以下になる園が多いようです。直前まで仕事の予定がわからない場合もあると思いますが、園側が人員配置を計画するためにも、申し込みは早めに行うようにしましょう。
質問3. パート勤務でも希望保育は利用できますか？
もちろん利用できます。保育の必要性の認定を受けて認可保育園に入園している場合、保護者の就労形態（正社員、パート、自営業など）に関わらず、希望保育を利用する権利があります。
希望保育は、あくまで家庭での保育が可能な方に協力を依頼するものであり、就労などにより保育が必要な家庭を排除するものではありません。仕事がある場合は気兼ねせずに、所定の手続きに沿って申し込みしてください。
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まとめ
保育園には、幼稚園のような法律で定められた長期の夏休みは基本的にありません。これは、保育園が保護者の就労などを支えるための「児童福祉施設」であるためです。
ただし、多くの企業が休みとなるお盆の期間には「希望保育」という形で、家庭での保育を推奨する期間が設けられるのが一般的です。希望保育を利用する際は、事前の申し込みが必要であり、保育料は通常通りかかる点に注意が必要です。
なお「Kikka for mother【キッカフォーマザー】」では入園・入学に必要なグッズを幅広く取り扱っています。お名前シールや名入れグッズも多数展開していますので、入園・入学の準備にぜひご活用ください。⇒Kikka for motherのサイトはこちら
